XMTradingの法人口座について、このような悩みや疑問はありませんか?
「XMTradingは法人口座を開設できる?」
「XMTradingのリアル口座から法人口座に送金はできる?」
「個人口座を法人口座で代用するのは違法?」
XMTradingをしっかり行っている場合は、法人口座で取引したほうが多くのメリットがありますが、そもそもXMTradingで法人口座が開設できるのか、法人口座にはどんなメリット・デメリットがあるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、XMTradingでは法人口座を開設できるのか、そもそも法人口座にはどんなメリット・デメリットがあるのか、法人口座を開設できるおすすめの海外FXはどこか、などについて詳しく解説します。
XMTradingで法人口座は開設できる?
結論から申し上げますと、2024年9月現在、XMTradingでは法人口座を作ることはできません。
XMTradingでは法人口座を提供しておらず、公式サイトでは以下のように発表されています。
現在、当社では法人口座を提供しておりません。しかし、当社では常に商品とサービスを追加しておりますので、将来的には導入する可能性がございます。
XMTrading「法人口座を開設できますか?
このように、XMTradingでは個人口座のみ作ることができますが、将来的には法人口座を作ることができる可能性もあります。
XMTradingのリアル口座から法人口座に送金することはできる?
XMTradingのリアル口座から法人口座に直接送金することもできません。
XMTradingで得た利益を法人口座に送金する場合は、XMTradingのリアル口座から個人口座に出金し、個人口座から法人口座に送金する流れが必要です。
個人口座を法人口座として代用するのは違法?
XMTradingでは法人口座は開設できませんが、個人口座を法人口座として代用することで実質的に法人口座での取引が可能です。
個人口座を法人口座として代用すること自体は違法ではありませんが、個人取引で利用する口座と分けて使用する必要があることなど、通常の取引以上に手間がかかったり、税率の計算が複雑になるなどのリスクがあります。
そのため、XMTradingで個人口座を法人口座として代用する場合は、税理士や税務署などにしっかりと相談してから行うことがおすすめです。
XMTradingの法人口座でFXトレードするメリット
XMTradingの法人口座でFXトレードするメリットは以下の通りです。
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
利益に対する税率が低くなる
XMTradingでの利益に加えて事業の利益などが合計1,000万円を超える場合は法人口座のほうが税率が下がるため、節税対策にも繋がるというメリットがあります。
個人口座でXMTradingでトレードした場合の税率は以下の通りです。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
(出典:国税庁「No.2260 所得税の税率」)
一方で、法人口座でXMTradingのトレードを行った場合の税率は以下の通りです。
課税所得金額の区分 | 400 万円以下 | 400 万円超 800 万円以下 | 800 万円超 |
法人税 | 15.00% | 15.00% | 23.20% |
地方法人税 | 1.55% | 1.55% | 2.39% |
法人住民税 (1)都道府県民税 | 0.15% | 0.15% | 0.23% |
法人住民税 (2)区市町村民税 | 0.90% | 0.90% | 1.39% |
事業税 | 3.50% | 5.30% | 7.00% |
特別法人事業税 | 1.30% | 1.96% | 2.59% |
総合税率 | 22.40% | 24.86% | 36.80% |
(出典:JETRO「3.3 法人所得課税の概要(法人税・法人住民税・事業税)」)
このように、個人口座と法人口座の税率は1,000万円を目安に法人口座のほうが税率に優れるため、すでに海外FXを含めて1,000万円以上の利益を挙げている場合は法人口座を選ぶことがおすすめです。
経費にできる内容が増える
個人口座に比べて法人口座のほうが経費にできる範囲が広くなるため、経費が多い場合は法人税のほうがお得になる可能性があります。
個人口座の場合、FXトレードに使用するパソコンやデスク、スマホ、Wi-Fi、家賃の一部などを経費にすることができますが、法人口座の場合はこれらに加えて役員報酬や保険料、給与、福利厚生など、経費にできる範囲が大きくなるのです。
経費をうまく活用して節税するためには税金の知識が必要にはなりますが、正しく経費計上できれば大きく節税できる可能性もあります。
繰越控除をすることができる
繰越控除とは、本年分の損失を控除しきれないときに、翌年以降にその損失を繰り越して翌年以降の利益から控除することができる制度ですが、法人口座であれば10年間の繰越控除をすることができます。
例えば、2022年度の損失が1,000万円だった場合に繰越控除を行い、2023年度の利益が1,000万円だった場合、損失と利益のそれぞれの1,000万円を相殺して税金を0円にすることができます。
このように、大きな金額を動かす場合においては繰越控除の仕組みを上手く使うことで資金繰りをしやすくなるでしょう。
損益通算の金額が大きい
損益通算とは、FXトレードで損失が出たときに利益を相殺することを指しますが、個人口座よりも法人口座のほうが相殺しやすいです。
個人口座の場合、FXの損益を相殺する場合はアフィリエイトや年金収入、その他雑所得などと相殺できますが金額としては大きくないでしょう。
一方で法人口座の場合は、他事業と損益通算できるため、FXトレードで損した場合は相殺しやすくなります。
また、法人口座であればFXトレードで大きく利益を出した場合、他事業へ投資することができるため、節税しやすいという特徴もあります。
XMTradingを法人口座でFXトレードするデメリット
XMTradingを法人口座でFXトレードするデメリットは以下の通りです。
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。
赤字でも法人住民税を支払う必要がある
個人口座のトレードで所得が赤字になった場合は税金を納める必要はありませんが、法人口座の場合はどんなにマイナスになったとしても法人住民税を支払う必要があります。
法人住民税の金額は資本金によって異なり、資本金が1,000万円以下の場合は年間7万円、資本金が1,000万円以上の場合は年間18万円かかります。
そのため、FXトレードで安定した利益を出せない状態で法人化してしまうと、法人住民税を支払えなくなってしまう可能性もあるのです。
利益を自由に使うことができない
個人口座のトレードで得た利益は自分の利益となるため自由に使用することができますが、法人口座のトレードで得た利益は会社の利益となるため、自分の法人であっても自由にお金を使用することができなくなってしまいます。
基本的には役員報酬という形でFXトレードの利益を受け取ることになります。
また、役員報酬は基本的に年度の途中で変更することができないため、急な出費がよくある方は不便に感じる場合もあるでしょう。
会社設立に費用がかかる
法人口座を開設するためには法人設立が必要ですが、国内法人の場合は株式会社で20万円〜30万円、合同会社の場合は10万円〜20万円の法人設立費用がかかります。
また、法人を設立するにあたって税理士を付けることが一般的であるため、税理士費用としてさらに30万円〜100万円の費用が必要です。
このように、法人設立にはさまざまな費用がかかるということを覚えておくといいでしょう。
XMTradingの代わりに法人口座を開設できるおすすめの海外FX
XMTradingの代わりに法人口座を開設できるおすすめの海外FXは以下の通りです。
それぞれの海外FXの簡単な特徴と法人口座開設に必要な書類を以下の表にまとめます。
特徴 | 法人口座に必要な書類 | |
Exness | ・無制限のレバレッジ ・業界最高クラスの狭いスプレッド ・スワップフリー ・両建て取引可能 ・日本語サポートあり | ・法人口座の申し込み書 ・代表者の本人確認書類 ・代表者の現住所確認書類 ・法人の住所確認書類 ・登記簿謄本 ・会社の定款 ・株主名簿株主名簿 |
FXGT | ・最大1000倍のレバレッジ ・最大70,000円のボーナスあり ・スプレッドが狭い | ・法人名義の銀行取引明細書 ・登記簿謄本 ・定款 ・取締役会決議書 ・最終受益者申告書 ・口座管理人全員分の 身分証明書と住所証明書 |
HFM | ・最大2000倍のレバレッジ ・取扱銘柄が多い ・日本語サポートあり ・初心者コンテンツ多数あり | ・登記簿謄本 ・株主名簿 ・定款 ・登録株主・取締役全員分の 身分証明書と住所証明書 |
iFOREX | ・最大400倍のレバレッジ ・ロスカット水準0% ・高額出金報告多数 | 資本金や会社形態によって異なるため 担当者への確認が必須 |
このように、法人口座を開設できる海外FXはたくさんありますが、必要な書類やトレードの特徴などは大きく異なりますので、ご自身にあったサービスを選んでみてください。
XMTradingの法人口座に関するよくある質問
ここでは、XMTradingの法人口座についてよくある質問をQ&A形式でまとめました。
グローバル版のXMでは法人口座は開設できる?
日本では利用できない海外版のグローバルXMでは、特定の海外法人のみ法人口座を作ることが可能でしたが、現在はグローバルXMであっても法人口座を作成することはできません。
つまり、XMTradingのサービスすべてで法人口座を作ることはできないのです。
海外FXで法人口座を開設できない人の条件を知りたい
海外口座を開設できるかどうかを判断するのは海外FX業者の基準となるため、決まった明確な条件は決まっていません。
また、以下のような条件に当てはまる人は海外FXで法人口座を開設できない可能性が高まります。
他にも条件がある場合もありますが、マネーロンダリングなどの観点からペーパーカンパニーではないか、代表は信頼できる人物かなどは重点的にチェックされてしまいます。
個人口座と法人口座のどちらがいいの?
個人口座と法人口座の大きな違いは税率ですので、ご自身の利益と税率を比較してお得になるほうを選ぶことがおすすめです。
【まとめ】XMの法人口座は将来的に作れる可能性あり!
本記事では、XMTradingでは法人口座を開設できるのか、そもそも法人口座にはどんなメリット・デメリットがあるのか、法人口座を開設できるおすすめの海外FXはどこか、などについて詳しく解説しました。
XMTradingでは現状法人口座を開設することができないため、1,000以上の利益を挙げている方は法人口座を開設できる海外FXを利用することも視野に入れることがおすすめです。
XMTradingでも法人口座が開設できるようになる可能性はありますが、それまでの期間の税金などを考えた場合、1000万円以上の利益を挙げている場合は損失が大きくなってしまうでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、XMTradingの法人口座についてチェックしてみてください。
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